「空腹は最高のスパイス」は学びにも当てはまる

子育て
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昨日に続き、学びについて失敗しないセオリーを書きます。

空腹は最高のスパイスとか、空腹は最高の調味料といいますね。

空腹だとなんでもおいしくいただけます。

反対に、満腹はどんな料理もかなわない。

どんなにすばらしい料理を出されたとしても、満腹だと食べたくありません。

これは学びについても同じです。

親から、これどうぞ、これどうぞと習い事や学習塾をテーブルに出されても、欲していない場合手を出したくありません。しかも目の前の料理がどんなにおいしいか知らないときている。親は知っていますけどね。

子どもは空腹だと自分から冷蔵庫を開け、食品棚をあさり、やってみたことないけどインスタントラーメンを作ったりしますよね。(息子は、小学3年生のときおやつが探せなくて自分でホットケーキを作っていました。)

学びも同じです。自分で学びたいと思わせてこそ自発的な学びができます。学校にいくのが当たり前の日本と、「夢は学校に行くこと」という子どもがいる貧しい国。当然、やらされているのとやりたいのでは差ができます。

日本文化や日本が大好きで、日本に来る前から日本語を読み書きできる外国人もいれば、配偶者の仕事の都合で日本に来た場合、30年日本にいても読み書きできないという外国人もいます。

子どもの才能や向き不向きを見て習い事や塾に「誘導」するのはいいと思います。

でも、まわりが通っているから、勉強していたほうがいいからというなんとなくの理由で習わせると、「おなかいっぱい状態」になる危険性大です。

息子は、中学2年生のころ、塾に行きましたが、成績が落ちました(笑)

「学生ができることは勉強。それをしないんだったら、しないなりの人生が待っているからね」と言っておけばよいのです。

そして、勉強をした人はどんな人生になっているのか、しなかった人はどんな人生になっているのか、を見せてあげることは大事です。子どもに決めさせるには、親が材料を広げてあげることが必要です。言い放つようで、心は支えている、という状態です。

勉強と言っても何も学校で座学するものだけを言っているのではありません。勉強、学びは誰にでも必要です。「いやだから」「めんどうだから」と避けていては、偏差値の高い学校に行こうが学校にいかず就職しようが、それなりの人生しか待っていません。言い換えれば、学びを続ける限り、よい学校に行くか行かないかはあまり関係なく、充実した人生を送れます。人生を充実させないままでいるほうが難しい。

親は子どもとの距離感が大切です。与えすぎると食べてくれない。与えなさすぎてもいけない。

学びに関しては、種まきをして、発芽するように仕向けて、伸びていきたいときは水や太陽光を与え、発芽しなかったら次の種が芽吹くのを待つ。そんなイメージでよいと思います。

「発芽するように仕向ける」とは言葉がけです。

何かできたら、褒める。「すごいね、こんな細かい工作ができて」とか。

英語を一つでもしゃべったら「才能あるよ!きっと将来は外国人の友だちができているよ」とイメージさせる。

反対にうまくできなかったら、慰めるかスルーしてあげる。「残念だったね。」「何回かしていたらうまくなるよ。」「あきらめずやってみよう。」

絵をかいたら、(たとえそれが何なのかわからなくても)「お、なんか面白いの描いてるね!」「才能を感じるよ」

そうです。根拠のない自信を与えてあげるのです。本当に才能がなかったら、学校や社会でまわりから教えられますからいいのです。

あとは発芽するもしないも期待せずにまっていて、発芽したらどんどん水をかけ、お世話をする。そんなイメージです。発芽しなかったら、私たちも忘れていると思いますので、それはそれでよし。

「親がサポートできるのは18歳まで。その後は自分で生きていくのよ。あなたならできる。」

ときどきそんな言葉も出しておきます。

未就学のときはとにかく何でもさせて、何でも褒める。

小学生のときは、自分が得意だと思っているところ、先生や友だちに褒められたところを一緒に喜んであげる。

中・高校生のときは、自分の向いている分野をどんどん伸ばしてあげる。向いてないところをどうにかしようと思うより、向いている方を伸ばした方がいいです。

高校に入ったら、「親がサポートできるのは…」を記憶に刷り込ませます。

息子は学校の勉強がキライですが、彼なりに卒業したらどう生きていくか真剣に考えています。大学に行った方がいいと私たちは思うけど、行きたくなかったらいかなくていいよ、と言っています。だって学びは少ないですから。でも、社会の仕組みー普通の会社に雇われるとなると、学歴でお給料や出世のスピードが違う場合もあることーは伝えます。材料をテーブルに広げる、です。

あとはそれを選ぶも選ばないも本人次第。

親としては「あのときもっと話していれば」「もっとちゃんと教えてあげていたら」がないようにしてください。

それでも完璧にはできませんから私は必殺技の言葉を準備しています。

「お母さんたちが生きた時代とあなたが生きている時代、これからの時代は全然違う。だから、お母さんたちのいうことは参考程度にして、自分でしっかり見て、自分で決めていってね」

学びも空腹感が大事。

手をだせるよう、材料は広げてあげる。

親もわからないところは自分で見てきめるよう伝える。

参考になりましたら幸いです。

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