息子は高校2年生。寮に入っています。
年末年始、息子が帰省したときのことです。
前日着た上着のにおいをクンクンかいで「まだ大丈夫!」と着ました。
私は驚きました。
なぜなら、家にいたころは、ちょこっと着ただけの洋服をすぐ洗濯かごに入れていたからです。
子どもって、ほとんど汚れていない服も洗いたがりいませんか?
頭にきます。
〈誰が洗って干して畳んでしまっているのよ!〉
でも、子どもは「いや!洗ってないと着ない!汚い!」と駄々をこねます。
「どこが汚いの?」といっても、当然どこ、とは言えません。だって汚れてないんですもの。
だからエンドレスぎゃーぎゃーとなって、結局根負けして洗うハメになるのです。
かくいう私も実は覚えています。子どもの頃、すぐ洋服を洗濯かごに入れていました。
洗うくらいなんなの?と。
母から「1回来たくらいで洗わなくていいの!」と言われていました。
はい。まったく同じようなやり取りです。
でも実際、自分が洗濯をするようになってその無駄さ、大変さがわかったのです。
特に節約しているときは、たくさんの洗濯物は無駄が多いのです。
水の無駄、洗剤の無駄、アイロンの電気代の無駄。
でも実際にやらないとこれはわからないのです。
息子は、普段寮にいるので、自分の洗濯は自分でやります。
時には先輩のものも洗うそうです。
それを毎日毎日やって、やっと「におわなければ大丈夫」な人になったのです。
(ちなみに、洗濯たたみも高速でやれるようになっていました!)
私はトレーナーやズボンなど、目立った汚れがなければ何日か洗いません。
洗えば洗うだけ毛玉になったり色あせたりして洋服がみすぼらしくなるからです。
部分的な汚れがついたときは、そこだけ洗います。
余談ですが、東欧の友人宅に遊びにいったときのことです。
そこではセーターを2年くらい着ているのに「洗ったことないよ」というお兄さんがいておののきました。上には上がいるんだなぁ。
それから、私の洗濯に対するハードルは下がり、何日か洗わないくらい当然、という感覚になりました。
何事も、経験です。
自分がやらないとわからないです。
ついでに、歯磨き。
子どもが小さいときは歯磨きに苦労しませんか?
いやいや言って、なかなかしないし、
親のスキをみて、歯磨きしないまま寝たりします。
息子もそうでした。
でも中学生になったら、がしがし丹念に磨くようになりました。そんなに磨いて、歯茎は大丈夫かい?というほどに。
異性を気にする年頃になると、「ニオイ」に敏感になるようです。
口臭、体臭に気を遣い、これでもかというほど「無臭の男」を目指すのです。
野球少年で汗っかきの息子は人一倍努力しないといけない分野です。
歯磨き粉はこれがいい、歯ブラシはこれがいい、デンタルリンスはこれがいい
と、商品名まで指定してきます。全部高いものばかり。コノヤロー。
母は、一番安い歯磨き粉、歯ブラシを使っているぞ。
洗濯といい、歯磨きといい、年を経ていけばある時点で気が付くときがきます。
それがこない、というのは、経験してないからです。
夫もそうですよね。してもらっているからわからない。
義母が亡くなって1年。残された義父はすべて自分でやらなければなりません。
昨日義父宅にいって一緒に夕ご飯を食べたときのこと。
リビングで刺身を食べていた義父と夫が「あ、わさびがない」と話していたので私はわさびをもって行ってあげました。
すると、義父が「こうやってもってきてくれるっていうのはありがたいことだぞ。俺は一から十までぜんぶ一人でやらないといけないんだぞ」と夫に言ってくれました。
私はすかさず「お義父さん、もう一回もう少し大きな声で言ってやってください」と言いました。
してもらって当たり前の夫の皆さん。
気がつくのに、相手を失うまで待つ必要がありますか?
朝ごはんが炊けているのはなぜ?
引き出しをあけたら、きれいな靴下や下着がはいっているのはなぜ?
ゴミをゴミ箱にすてるとき、そのゴミが入るスペースがあるのはなぜ?
歯磨き粉が無くなったとき、棚にストックがあるのはなぜ?
めんどくさがらずに考えてみてください。
または、1日、まるっきり役割を交代してみてください。
やらないとわからないですから。
今日のまとめ
やってみないとわからない。
やったらわかる。
やらせよう。
子どもについては、時期がきたらわかる。
以上!
キチントお母さん、大丈夫ですよ~。
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