病院で出会った年配の方の言葉

楽になる考え
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※腰部脊椎管狭窄症の手術をした40代女性の個人的手記です。

病院にいると、みんなパジャマです。会社のお偉いさんも習い事の先生もパジャマ。

誰がどんな人だかわかりません。

みーんな同じ。

上も下もありません。

廊下や洗面所でご挨拶をすると、「俺は偉いんだぞ」風の方もいらっしゃいます。

「たぶん会社では上の方なのかなぁ。でも人間的には上の方ではないなぁ」とお腹の中で思って挨拶のみにとどめます。

「本物の方」は、誰にでも分け隔てなく接することがおできになります。実るほど頭を垂れる稲穂かな、そのもの。

病院で出会った、そんな方の言葉をご紹介します。

人工透析をしながら腰の手術をされる男性

もうすぐ80歳を迎える男性。小柄で車イスに乗っていらっしゃいます。

目が合うと、しかと目を合わせたまま、笑顔で会釈してくださる方です。

数年前から人工透析を始められ、今回は以前の固定術で締めたボルトが緩んだのでそれを締め、プレートで留める手術をされるそうです。

その方は「透析は週3回。1回に5時間かかります!」と笑顔でおっしゃいます。さらに、「貧血だから今回は輸血もするんですよ。貧血の数値が6くらいしかないんですよ!でもね、体がもう慣れました!」と、またもや笑顔で。

私も以前は貧血で数値が7まで下がりました。そのときは自宅の2階に上がるのさえはぁはぁ言ってとても体がきつかったです。6ということは、かなりひどい状態なのです。

この方の体は一体どうなっているのでしょう。

そして話題は仕事や結婚生活などに移りました。

様々な経験をうかがいながら、このか方ならなんとお答えになるだろうと思い、私はある悩みを相談しました。

「私はずっと働いてきて、気も強く、夫から『可愛いげがない!』って言われるんです。」

すると、首を振って即答。

「可愛げなんていらない。本当に必要なのは『おもいやり』だ。結婚生活で一番大事なのは相手を思いやる気持ちですよ。」

ずばりと響く言葉を放てるのはそのような年の重ね方をなさってきた人間の深さですね。

私はそれを聞いて気が楽になりました!思いやりならもっているつもり

可愛げがある妻になろうとしていたけどやーめたっ!

ひとつ荷物をおろして心が軽くなりました。

こうなりたい自分に近づこうと悩んでいる方がいらっしゃれば、まずは一つにしませんか?

心が軽くなりすよ!

それができたら、また次の課題にいけばいいじゃないですか。

そしてこの方、県を代表する大きなお祭りの総取りまとめをしているすごい方でした…!

さすがっ!

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