この言葉は、みんなが普段何気なく使っている言葉です。
でもこれは子どもを追い詰め、最悪「嘘つき」にしてしまうかもしれません。
これをお読みになった方は、今日から使いたくなくなります。
子どもを追い詰める言葉
それは
「なんで」
です。
使っていませんか?
「なんでゲームの時間を守らないの!?」
「なんで早く寝ないの!?」
「なんでこんなに散らかすの!?」
私も教えてもらうまでは、恐ろしいことにいつも使っていました。
なぜ使ってはいけないのか
「なんで?」
こんな言葉がなぜ子どもを追い詰めるのでしょうか。
大人になると子どものときほど叱られる場面は少なくなるかもしれません。
なので想像してみましょう!
あとで洗うつもりで流しに汚れたお皿を置いていたとします。
あっという間に時間が経って、夫からこう言われます。
「もう9時だよ。なんでお皿洗ってないの?」
皆さんは何て答えますか?
また、どんな気持ちがしますか?
私だったらこう言うかもしれません。
「だ、だって、洗濯物とか、アイロンかけとか、たくさんすることがあったんだもん」
そうです。
「だって」と言い訳しか言えません。
夫からすると、9時までに(約束していたとして)お皿を洗っていない言い訳にしか聞こえませんよね。
子どももそうです。宿題も忘れて外で友達と夢中になって遊んで帰ってきました。
そして、家でこわーい顔をしたお母さんが言いました。
「宿題した!?なんでしてないの!?」
子ども何て言うでしょう。
「だって◯◯くんが、もう一回駄菓子屋行こうって、なかなか帰らせてくれなかったんだもん」
とかなんとか(^-^)。
しかも「◯◯くん」のくだりは嘘かもしれません。自分を守るためについ色々「想像力」を発揮します。
「なんで」は追い詰める言葉なのです。
私もそんな経験があります。
息子が小学2年生のころ。まだ児童クラブに通っていたときのお話です。
夜の9時、息子が宿題を児童クラブでしてきていないことに気がつきました。そしてこんな会話が。
私「なんで児童クラブで宿題終わらせてこなかったの!?」
息子「だ、だ、だってね、トイレにいってたの!」
私「トイレくらい、2-3分あれば終わるやろ!?」
息子「だって、おしっこがなかなか止まらなかったの!」
( ̄□ ̄;)
…切れの悪いおしっこだこと。
こればかりは分かりやす過ぎて笑ってしまいましたけどね。
かわりに何て言う?
今日から「なんで」を使うのをやめて、次のように言ってみませんか?我が家はこれで、不穏な空気になるのを何度も回避できました。
「一緒に~しようか」
本来「叱る」ってことは、相手にこうしてほしい、という要望です。ですから、しなかったことは捨て置いて、こうしてほしい、ということに目を向けます。
宿題してなかったら、「お母さんも隣で見てるから一緒にしようか」
散らかっていたら「一緒に片付けようか」
一緒にしようと言われると、する気になりませんか?
さきほどの、お皿を洗ってなかったことを夫から言われる例で「もう9時だよ。なんでお皿洗ってないの?」と言われるより、「一緒にやろうか。君が洗ったお皿を僕が拭くよ」なんて言われたら、気持ちよくできませんか?
お皿を洗っていなかったことは悪かったと自分はわかっているので、そこをつつかれなかったことで安心します。また、本来やらなければならなかったお皿洗い(要望)も達成できます。
こうすれば、子どもも「宿題」という要望を達成できます。
でも、もやっとしますね?
遊びに夢中で宿題してなかったことに対して、もう1つしないといけないことがありますよね。
それは同じことを繰り返さないで欲しい、ということです。
無事、宿題を終えたら、こう聞きましょう。
「次から、どうしたらいいと思う?」
です。
子どもも自分が悪かったことはわかっていますから、ちゃんと考えます。
「はじめから、今日は◯時までしか遊べないって伝えておく」
「腕時計もっていく」
など、子どもなりの解決策を考えます。
これがいいんです。考えさせると、親が想像もしてなかったことを思いつくからです。おもしろいですよ。
娘(もいるのですが)は、お友達と遊んで帰りが遅くなったことがあります。すると、次は、腕時計もっていくね、と言っていたのに、もっていったのはなんと目覚まし時計でした!
遊んでいるところを見に行くと、公園の地面の上に、ちゃんと夕方5時にセットした目覚まし時計が置いてありました!
最後に
いつも悠長に「一緒に~しようか」なんて言えないこともありますよね。やることがたくさんで、一緒にできないこともあります。
そんなときは、競争してました。
「お母さんがお皿洗い終わるのと、漢字1ページするの、どっちが早いか競争しよう!買ったら10円あげる!」とかでもうまくいきますよ!
そのときは、わざと勝たせてあげてくださいね。
子どもは競争や「時間をはかって!」というのが好きですから。
色々工夫しながら、家庭によい空気を作れたらいいなと思います。少しでも参考になればうれしいです。
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