乱暴な言い方をすると、日本では大学の費用は親が出す、みたいな風潮があります。
私もそうでした。
親が出してくれて当然だと思っていたあの頃の私。
後ろからパシーンと頭をはたいて張り倒してやりたい!
その考えが「甘かった」と痛感したのは留学したとき。
アメリカに1年間交換留学していたのですが、
まわりの学生は2つの点で日本の学生とまったく違っていました。
その1。「将来●●になりたいから、この学部を選んだ」
日本では、なんとなーく、国際に興味があるから英文科、
色々受けたけど、ここしか受からなかったから商学部、とか、
少なくとも私のまわりの90%はそんな感じでした。
ところが、です!
「言葉につまづきを覚えている子どもたちを指導したいから言語学を学んでいる」
「小学校の先生になりたいから、教育を専攻している」
そう意思強く答えるアメリカ人の大学生の、なんとしっかりしたことか!
私は当時大学4年生でしたけど「1年からやり直したい!」と激しく猛省したものです。
私はなんとなく国際的なことに憧れて英文科を選んでいたからです。くすん。
その2。学費は自分で何とかする。
全額とはいいませんけど、みんなアルバイトをしたり、奨学金をもらうために学業を頑張ったりしていました。
私がいた大学は、大学内で働くと、授業料の何割かに充当してくれる制度がありました。
たとえば、カフェテリアでお皿洗いを1年したら、授業料3割免除とか。
だから、大学のいたるところで学生が働いていました。
図書館、カフェテリア、インターナショナルオフィス、、、。
そんなシステムが日本にあったらいいのになぁ、と思っていましたが、
いまだメジャーにならず。
日本の大学は世界大学ランキングなどではダダ下がりしています。
ノーベル賞もアメリカはボコボコとるし
トップ論文もアメリカや最近は中国が台頭してきています。
日本の研究力はさがる一方です。
やっぱり、「大学は親がお金をだす」という感覚の日本人と「自分で学費を出す」というアメリカ人ではまったく態度が違うんですよ。
ちなみに、大学1回の授業っていくらかかっているか計算してみたところ、1年120万円くらいの私立だと、ざっと5000円くらいはするんですよ。
一回サボったら5000円が無駄。
ぼーっと授業を受けても5000円の無駄。
私の時代は、さぼるのは日常茶飯事。
…さぼっていた私のばかばか!
「あの先生の授業は面白くないから海にいこう!」って遊んでいたあのころの私。
お父さん、お母さん、ごめんなさい!
自分が親になり、子どもが来年大学進学、という節目を迎えた今
痛烈にお金の重みとありがたみを感じています。
私立って1年で200万円くらいは最低かかるんですよね。
それに部活の費用とか、足していくと、くらくらきます。
それでも息子が志望しているのは県外の私立。
がーん!Σ( ̄ロ ̄lll)
ううっ
ヘビーブローすぎる…
親の経済力で子ども将来が決まる、と言われては申し訳ないけれど
かきあつめたところで、額は知れています。
また、下の娘の分も考えないといけません。
「投資」の目で見ると、あきらかに娘に投資したほうがリターンが大きいです。
息子は、体格と性格はぴか一ですが、お勉強は…。
なので、私は息子に通告しました。
「親がだせるのかこの値段。足りない分は自分でなんとかしなさい」
息子はJassoの奨学金を申込み、大学独自の奨学金も探し始めました。
そうこなくっちゃ!
娘には「あなたは、全部国公立で!」と洗脳を始めています。
あえて苦学生を経験してほしい。
渇望しないと、つかみ取るエネルギーが出ませんから。
与えすぎない親を貫こうと思います。
そして同時に、副業で稼げる親になります。
いざというとき、さっと出してあげられる親になるためです。
親もいまだ学びと進化の途中。
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